はたして受験力は人生で必要な力なのだろうか?
ま、記憶力だけで勝負できる中学レベルから、論理的思考能力をも要求される高等学校レベルへとランクアップするとなると、このような観念論に悶々と悩まされることになるんでしょうな。
そういう背景から、回答文では繰り返しのクドい表現が入っています(苦笑)ので、何卒御了承願います。
それでは早速、御質問を御紹介することにいたしましょう。
御質問(QNo.3894102)
回答 ANo.9
回答者:hankyu8200
私自身も高等学校に進学するや、central10さんと同じことを思っていたので、そのように考えてしまう気持ちはよくわかります。
だいたい、まだ遊び盛りなんだから
と叫びたくなるのが普通でしょう。
ですが、御質問の表題にある「受験力」の意味を高等学校までの学力プラス受験テクニックという前提で「学力」という言葉に置き換えてお答えしますと、central10さんの進路にもよりますが、ズバリ、必要です。
ハッキリいうと、テストで点が取れる「点取り虫」のノウハウが社会に出てからも応用して役に立ちます。
あとにも出てきますけど社会に出ますと、職業を問わずして
○制限時間内にいわれたことを
実行する能力があるかどうか
○問題解決能力があるかどうか
という視点で評価され、給料などの報酬が決まってきます。
したがって、central10さんが将来の永きにわたっても
と希望されるならば、絶対はずせない重要事項です。
たとえば、企業に就社して従業員になるにせよ、社会に出ていきなり起業するにせよ、個人事業主となるにせよ、ビジネスをするのであれば、どんな科目であれ、今の時期に養ったことや理解できた方法論といったものが、応用として役に立つ「確率」が非常に高いということなんです。
ただし、よく勘違いする人が多いので老婆心ながら付け加えますと、central10さんがいう「受験力」を高めるのは「目的」ではなく、あくまでも社会に出て御自身が納得する活躍ができるようにするための、ひとつの「手段」であるということです。
これを勘違いして社会に出てから失敗する人が実に多いので、先々注意が必要です。
あと、科目については、全ての科目が全部できる必要はないです。
むしろ、嫌いな科目、やりたくない科目は、そもそも今(その時点で)の自分には縁がなかったと思った方が精神衛生上ラクだと思います。
その上で
という視点で、得意科目を見つけていくことをオススメします。
そのときまで覚えていなくても、人間の記憶というのは不思議なもので、あとになってたどってみると「そういえば高校の時、習った」というシーンもあり得るところでしょうな。
あるいは、高校のときは苦手だったようなことが、ある時期から俄然おもしろくなって勉強を再開した、なんてこともあり得るでしょう。
勉強する意味っていいますのは、言い方は悪いですが、社会に出て central10さん自身がメシが食える人間に進化していくことに必要不可欠だといえます。
どういうことかっていいますと、central10さんが持っている能力を最大限に引き出して、社会に出て発揮できて納得のいく報酬をもらえるようになる、ということに他なりません。
学力を高めることは、その目的に対する手段の一つであります。
では、この先 central10さんが経験されるであろう大学受験あるいは企業への就職試験・企業内での昇進考査といった「関門」では、一体何が問われるのか。これは、
○制限期間内に指示されたことを
こなす能力があるかどうか
○効率改善、利潤追求に係る
問題解決能力があるかどうか
といえまして、これが重要な尺度であり大原則なわけですな。
この尺度を測って成績・成果が残せた人だけが、今後様々な職業人生の局面で「勝ち組」として生き残っていく、という極端なことはないにせよ、人生を大きく左右するという事実が歴然としてあるわけなんですね。
たとえば、就職活動にあっては、
この2点は歴然としてありますし、企業側も当然のごとく認識しています。
ここで「企業側の本音」を探ってみますと、基本的には自社にとって役に立ってくれれば、学力なんて関係ないが、大部分のところで大学に入るだけの能力のあった人と、社会で役に立てる能力を持っている人とが一致してきている不幸な事実があるために、確率的に一流大学出身者を採用しているにすぎない、というわけです。
これは極端な話、学歴を伏せて採用試験を実施しても、結果的に上位成績の方から採用していくと、フタを開ければ一流大学出身者で占められている、というわけです。
「国公立大学と私立大学との性質的な違い」というのは、とくに論理的思考力を試す論述試験を実施しますと、国公立大学出身者の方が上位成績を獲得することが多いということです。
これは現実として大学入試の段階から論述もしくは小論文問題をやっているということから見ても、この種の問題に慣れているということがうかがえます。
ただいえることは、学習方法や集中力の高め方、あるいはイヤな勉強を取り組んでみようと思う
を持つといったことは
であろうと推測できますし、その視点で見ればムダではないと、気がつくはずです。
これからcentral10さんが学ぶであろう科目については、ひとつ、ヒントとして次のキーワードを視点として、
と思うか、
としようか、考えてみるとおもしろい結果が出てくるかもしれません。
○記憶力
○知識・常識・教養をふくめて
物事を正しく理解する力
○判断力
○論理的思考能力
そして
◎実行力
です。最後の「実行力」は前の4つの力が備わっていても、実際に役に立つ行動に活用できなければ宝の持ち腐れになります。
たとえば高等学校での中間・期末考査や大学受験でのいわゆる
に慣れるための対策演習をやっていなければ、いくら知識がついたところで成績や成果に結びつかなくなります。
central10さんは、こういうところへ今回のような質問をしてくるだけでも将来の見込があると思いました。
また、わからないことがあれば、別スレッドにてどしどし質問してみてくださいな。
将来にわたって、central10さんが納得のいく充実した人生を歩まれることを、御祈り申し上げます。
この回答に続く御質問者様の返礼文は、こちら。
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そういう背景から、回答文では繰り返しのクドい表現が入っています(苦笑)ので、何卒御了承願います。
それでは早速、御質問を御紹介することにいたしましょう。
御質問(QNo.3894102)
「はたして受験力は人生で必要な力なのだろうか?」
質問者:central10さん
これに対する私の回答を以下に記します。僕が、国公立を受験する場合、センターや2次、第2志望まで含め、古文、漢文、現文、英語、数学、世界史、日本史、地学、現社が必要になってきます。
果たして、受験においてこのようなことを勉強したとしても、人生で必要な時が訪れるのでしょうか。
単に、受験して良い大学に入り、良い就職先につけば、それでこの力は終わりなのでしょうか。
僕はまだ16歳です。
大人の人に比べ、人としてまだまだ浅く、その僕の浅い人生観だけから考えれば、因数分解とか使うわけがない。
解の方式おぼえたとこでどうなんのや。
古文、漢文とか一生めぐりあうわけない。
物理、化学とか専門職の奴しかつかわんやろ。
などと考えてしまうのです。
ですが、先人が意味の無いことを教える訳がないということも、なんとなく理解できます。
専門職であれば、それに通じる科目が必要になってくるのでしょうが、もしその科目に関わりのない仕事に就いてしまえば、それで、もうその知識はムダになるのでしょうか。
教養の深い方の返事を待っております。
(質問者:central10さん)
回答 ANo.9
回答者:hankyu8200
私自身も高等学校に進学するや、central10さんと同じことを思っていたので、そのように考えてしまう気持ちはよくわかります。
だいたい、まだ遊び盛りなんだから
「勉強なんかイヤだ!」
と叫びたくなるのが普通でしょう。
ですが、御質問の表題にある「受験力」の意味を高等学校までの学力プラス受験テクニックという前提で「学力」という言葉に置き換えてお答えしますと、central10さんの進路にもよりますが、ズバリ、必要です。
ハッキリいうと、テストで点が取れる「点取り虫」のノウハウが社会に出てからも応用して役に立ちます。
あとにも出てきますけど社会に出ますと、職業を問わずして
○制限時間内にいわれたことを
実行する能力があるかどうか
○問題解決能力があるかどうか
という視点で評価され、給料などの報酬が決まってきます。
したがって、central10さんが将来の永きにわたっても
「いい生活、豊かな生活がしたい」
と希望されるならば、絶対はずせない重要事項です。
たとえば、企業に就社して従業員になるにせよ、社会に出ていきなり起業するにせよ、個人事業主となるにせよ、ビジネスをするのであれば、どんな科目であれ、今の時期に養ったことや理解できた方法論といったものが、応用として役に立つ「確率」が非常に高いということなんです。
ただし、よく勘違いする人が多いので老婆心ながら付け加えますと、central10さんがいう「受験力」を高めるのは「目的」ではなく、あくまでも社会に出て御自身が納得する活躍ができるようにするための、ひとつの「手段」であるということです。
これを勘違いして社会に出てから失敗する人が実に多いので、先々注意が必要です。
あと、科目については、全ての科目が全部できる必要はないです。
むしろ、嫌いな科目、やりたくない科目は、そもそも今(その時点で)の自分には縁がなかったと思った方が精神衛生上ラクだと思います。
その上で
「どんなことができるか」
「どんな科目がやりやすいか」
「どんな科目がやりやすいか」
という視点で、得意科目を見つけていくことをオススメします。
人生で必要な時が訪れるのでしょうか。 単に、受験して〜(中略)〜終わりなのでしょうか。これはね、大人になってから、それこそcentral10さんが思いもよらないシーンで「教養」という形で役に立ってくれる時期がかなり高い確率で来るとだけお答えしておきます。
そのときまで覚えていなくても、人間の記憶というのは不思議なもので、あとになってたどってみると「そういえば高校の時、習った」というシーンもあり得るところでしょうな。
あるいは、高校のときは苦手だったようなことが、ある時期から俄然おもしろくなって勉強を再開した、なんてこともあり得るでしょう。
勉強する意味っていいますのは、言い方は悪いですが、社会に出て central10さん自身がメシが食える人間に進化していくことに必要不可欠だといえます。
どういうことかっていいますと、central10さんが持っている能力を最大限に引き出して、社会に出て発揮できて納得のいく報酬をもらえるようになる、ということに他なりません。
学力を高めることは、その目的に対する手段の一つであります。
では、この先 central10さんが経験されるであろう大学受験あるいは企業への就職試験・企業内での昇進考査といった「関門」では、一体何が問われるのか。これは、
○制限期間内に指示されたことを
こなす能力があるかどうか
○効率改善、利潤追求に係る
問題解決能力があるかどうか
といえまして、これが重要な尺度であり大原則なわけですな。
この尺度を測って成績・成果が残せた人だけが、今後様々な職業人生の局面で「勝ち組」として生き残っていく、という極端なことはないにせよ、人生を大きく左右するという事実が歴然としてあるわけなんですね。
たとえば、就職活動にあっては、
「一流大学の看板がある人と
ない三流大学の人との差」
ない三流大学の人との差」
「国公立大学と私立大学との
性質的な違い」
性質的な違い」
この2点は歴然としてありますし、企業側も当然のごとく認識しています。
ここで「企業側の本音」を探ってみますと、基本的には自社にとって役に立ってくれれば、学力なんて関係ないが、大部分のところで大学に入るだけの能力のあった人と、社会で役に立てる能力を持っている人とが一致してきている不幸な事実があるために、確率的に一流大学出身者を採用しているにすぎない、というわけです。
これは極端な話、学歴を伏せて採用試験を実施しても、結果的に上位成績の方から採用していくと、フタを開ければ一流大学出身者で占められている、というわけです。
「国公立大学と私立大学との性質的な違い」というのは、とくに論理的思考力を試す論述試験を実施しますと、国公立大学出身者の方が上位成績を獲得することが多いということです。
これは現実として大学入試の段階から論述もしくは小論文問題をやっているということから見ても、この種の問題に慣れているということがうかがえます。
もしその科目に関わりのない〜(中略)〜ムダになるのでしょうか。社会に出てからすぐにそのような判断が効くかどうかは、正直言ってその時になってみないと誰もわかりません。
ただいえることは、学習方法や集中力の高め方、あるいはイヤな勉強を取り組んでみようと思う
「必然性」
を持つといったことは
「応用が利く」
であろうと推測できますし、その視点で見ればムダではないと、気がつくはずです。
これからcentral10さんが学ぶであろう科目については、ひとつ、ヒントとして次のキーワードを視点として、
「得意科目にしよう」
と思うか、
「縁のなかった科目」
としようか、考えてみるとおもしろい結果が出てくるかもしれません。
○記憶力
○知識・常識・教養をふくめて
物事を正しく理解する力
○判断力
○論理的思考能力
そして
◎実行力
です。最後の「実行力」は前の4つの力が備わっていても、実際に役に立つ行動に活用できなければ宝の持ち腐れになります。
たとえば高等学校での中間・期末考査や大学受験でのいわゆる
「アウトプット」
に慣れるための対策演習をやっていなければ、いくら知識がついたところで成績や成果に結びつかなくなります。
central10さんは、こういうところへ今回のような質問をしてくるだけでも将来の見込があると思いました。
また、わからないことがあれば、別スレッドにてどしどし質問してみてくださいな。
将来にわたって、central10さんが納得のいく充実した人生を歩まれることを、御祈り申し上げます。
この回答に続く御質問者様の返礼文は、こちら。
「はたして受験力は人生で必要な力なのだろうか?」
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