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英語が苦手な落ちこぼれ受験生必見!きゅんぱち流・入試問題解答術 その1

今回は、大学受験における、いわゆる「受験英語」の試験問題に対して、ニッチもサッチも行かない受験生の救済を目的とした講義を、ブログで展開して行くことにいたしましょう。

いわゆる「受験英語」を制するために最低限必要なものは何かって言いますと、

1:中学校3年生までの英語力
     プラス仮定法
2:幅広い知識
3:豊かな常識
4:深い教養
5:論理的思考能力
これに加えてボキャブラリーとしての
6:単語力
7:熟語力

なんですね。
で、中学校3年生までの英語力がどうして必要かって言いますとですね、語学力としてはどうしても必要なのはこのレベルなんです。
会話やなんかで使うのはこのレベルのボキャブラリーなんですな。
日本人で中学校3年生を修了したら日本語が理解できて話すことができますよね。
この連中に小林秀雄・和辻哲郎…これを読ませたら、てんでわからなくなるでしょう(苦笑)。
なんでわからなくなるかって言うと、日本語ができないからじゃぁななくて、知的なレベルが上がってきていないからなんです。
まさに知的レベルの問題ということなんですな。
いわゆる「受験英語」を制するために、一体どの程度の能力を要求されるのか。
ゼロではダメでして、上の7つの能力ということになってくるわけなんですね。
ただ、4:深い教養についてはワタクシ自身が受験生の頃にこういったものがあったはずがないんです(苦笑)。
それに大学出ていたって、教養のないヤツってぇのはゴマンといるワケですからね(笑)。
なので「あれば」それに越したことはありません。
単語力と熟語力はボキャブラリーですから、この時期からでも「やりさえすれば」いくらでも伸ばすことができるはずであります。
これからの問題の解き方を見ていってもおわかりになると思いますが、ボキャブラリーがないと最低限、話になりません。
2:幅広い知識がなんで必要になってくるかって言いますと、特に英文解釈の問題に出てくる英語の長文の内容が、むか〜しむかしの文学作品一辺倒の時代から相場が変わってきておりまして、いろんな話題から出題されるようになったからです。
時事問題を扱う出題傾向に変わってきたわけで、となると、それに即したボキャブラリーと関連する知識…これがあったほうが得策に決まっているからですな。
ということで、これら7つの能力をフル動員して、大学受験レベルの英語力に代えて点数を取っていこうということであります。
では、問題を見ていくことにいたしましょう。
問1
次の文を読み、以下の設問に答えよ。回答はすべて解答用紙の所定欄に記せ。

“When I was a kid,”Paul tells me,“we used to play something we called the politeness game. The idea was to stop some man in the street and ask for the time, but to do it so politely and pleasantly that he gave you not only the time, but a smile and a few nice words as well.”
“That was a the game?”
“Well, we had a point system. One point for the time, a second for a smile, and a third for an answer, like‘That's all right’- or even‘you're welcome’when we said thank you. The fourth and most decisive point was ( A ) if he went on to ask our name or anything about us.”
“But what was the idea of the game?”
“Well, on the surface the idea was just to score four points by being polite and cheerful. But the truth was that I - and my friends too, I'm sure - got a tremendous thrill out of being polite and seeing how that politeness forced a pleasant response.”
“Did it always?”
“Almost always. Maybe because we were young and the part of town we lived in was rough, our politeness was unexpected. Most people were ( B ) off guard - some were even a little upset, as if they were wondering, (C)‘What's the kid after?’
“But then, the funny thing was, a good many of the people held on to us.”
“How do you mean, held on?”
“Well, they were reluctant to give us the time and walk away, to (D) let it go at that. We were kind ( E ) a challeng, so plreasant and polite, and they were curious. The usual question was‘Are you new here?’and I'd get a kick out of answering,‘Oh, no,sir. I've lived here all my life.’It ( F ) them up. Most kids, to them, were mean little savages. Why were we so polite and mannerly?”
“Did you ever use the game later?”
“Well, when I was a teen-ager I used to play the game with the parents of the girls I (G) went out with. I'd call the father‘sir,’and I'd stand up when the mother came into the room.”
(H)“How did it work?”
Paul laughs. “I'll tell you. The first time I tried it, the girl was furious. When we were alone, she said,‘Why are you making fun of my parents?’and (I) I had a job convincing her I really meant it. But her parents - wow! From then on I could do no wrong. (J) They were furious with her, she told me, when we split up.”

(A)空所(A)を補うのにもっとも適当な1語を次の中から選び、その記号を記せ。
  (ア)awarded
  (イ)grasped
  (ウ)lost
  (エ)raised
  (オ)stressed
(B)空所(B)を補うのにもっとも適当な1語を次の中から選び、それを適当な語形に変化させよ。
  (ア)drive
  (イ)hold
  (ウ)keep
  (エ)take
(C)下線部(C)を日本語に訳せ。
(D)下線部(D)の内容としてもっとも適当なものを次の中から選び、その記号を記せ。
  (ア)さらに深く追求する
  (イ)それ以上何もしない
  (ウ)疑問をそれにぶつける
  (エ)いたずらした子を逃がす
(E)空所(E)を補うのにもっとも適当な前置詞1語を記せ。
(F)空所(F)を補うのにもっとも適当な1語を次の中から選び、それを適当な語形に変化させよ。
  (ア)catch
  (イ)give
  (ウ)shake
  (エ)shape
(G)下線部(G)と同じ意味になるものを次の中から選び、その記号を記せ。
  (ア)came across
  (イ)dated
  (ウ)liked
  (エ)looked after
  (オ)quarreled with
(H)下線部(H)を日本語に訳せ。
(I)下線部(I)と同じ意味になるものを次の中から選び、その記号を記せ。
  (ア)I took it on myself
     to persuade her
  (イ)because of my good job
     she consented
  (ウ)it was by no means
     easy to convince her
  (エ)I was engaged in my work
     while I was telling her
(J)下線部(J)の理由としてもっとも適当なものを次の中から選び、その記号を記せ。
  (ア)自分の娘の気まぐれな態度に
     愛想がつきたから
  (イ)ぼくが娘の心をひどく傷付けて
     しまったと心配したから
  (ウ)ぼくのような好青年と交際を
     続けるべきだと思ったから
  (エ)ぼくたちが相談して両親を
     からかったと思ったから

(東京大)
さて、この問題「次の文を読み、以下の設問に答えよ」となっています。
従って正直な受験生は、本文から読んでいくことになります。
「正直な」を言い換えると、初心者な受験生ということになります。
だってねぇ、こんな長い英文、見ただけで普通は嫌気がさしますよ(苦笑)。
これ見て快感に感じるって言ったらねぇ、もともと英語に関係する職業についているのでもなければ、ちょいと性癖を疑われちゃうかも、「え〜、マゾ?」ってな感じで。
それは冗談としてですね、じゃあ、本文というのは、一体どの程度読んでいなければ設問に回答することができないのか、これを考えてみるべきなんですな。
すべて理解していなければ回答できないのか、そんなことはないんですね。
回答するのに求められた

「設問対象になっていないところ」

というのが、いくらでもあるということなんです。
ですから、先に設問を読んでしまうこと。
そして設問を読む前に注釈がついていれば、注釈から読むということになります。

では、先に設問を読んでいくとどんなメリットがあるか。
まず1番目のメリットとしては、例えば今回の出題文のように
(F)空所(F)を補うのにもっとも適当な1語を次の中から選び、それを適当な語形に変化させよ。
先に設問を読んでいれば、後で本文を一読した時に、そのような設問があるんだなということがわかっているから、その単語をすぐに答えとして出すことができるということですね。
時間が迫っている時なんかはトクですよ。
特にボーダーライン上で1点の違いといったら、大変な違いが出てくるんですな。
そして、2番目のメリットはですね、だいたい面接試験を受けにいくのに、何を聞かれるのか、知って行った方がトクか知らないでいった方がトクか…もう当然答えは決まってますでしょ?
それと同じで、これだけの文章を読まされたらば、一体何を訊かれるのかといったこと、これを把握しておいたほうがトクに決まってるんですな。
3番目のメリット、これはですね、本文とは関係がなく全く単独で答えが出せるものがあるということですね。
発音・アクセント問題がそれですな。
もちろん例外として「名前動後の法則」が当てはまる場合があってですね、原文中で名詞形で使われているか動詞形で使われているかによって判断を変えなければならないケースもあります。その場合は注意しなければいけません。
4番目のメリット
本文の内容と一致するものを次の中から選びなさい
この選択肢が英文で書かれてあってもですね、そこに出されている英文というのは、出題本文に書かれている英文よりもはるかに易しい文章で書かれているんですな。
あるいは、選択肢の英文自体が、出題本文の難しい単語が使われている部分の注釈の役割を果たすように英文を易しく書き換えられているというものがあるんですね。
だから、それを読めば、出題本文の内容が理解できるということになります。
5番目のメリット
なんと、この選択肢が日本語で書かれているケースがあります。
こういった場合、この選択肢の日本語を読んでから英文を理解していったほうがトクに決まっているんですな。
それで設問が全部解けたらば、次の設問へ行ってしまってかまわないということになります。
こうやって最低限のところを読んで答えを出すことができるようになれば、難関を極める一流大学へも受かることができるようになるはずであります。
では、最低限どこを読むかって言いますとですね、運が良ければ全然本文を読まなくても答えが出てくるものもあります。
で、どうしても読まなきゃならなくなったら、英語の論文の構成を理解しておくことなんですな。
英語というのは、結論が最初に来ることになってます。
次にこの結論についての証明があって、従ってこの部分は「実例」ということになるんですね。
そしてまた最後に結論がくるという、

結論例証形

とパターンが決まってるんですな。
ここがありがたいところで、日本語の文章というのは段落構成がどんな形で出てくるか、一定の基準がないんです。
英語は…これしか、ないんですな。
毛唐ってのは、頭が単純にできてるんですよ、おっと、つるかめつるかめ(爆)。
で、実際にどのようなプライオリティで読んで行くかって言いますとね、まず、最初の結論と最後の結論の部分をチラッと読んで行くとわかるんですな。
それから、あまりにも長い、例えば慶應の文学部のような長編の文章の場合では、パラグラフの最初と最後を読んで行くことになります。
ところがですね、最初の結論の部分というのはですね、抽象的なことしか書かれていないことが極めて多いんですね、抽象論で始まってくる、と。
そうすると、ま、たいていの受験生の頭脳では、この最初の結論の抽象論、理解できないはずです。
だから、頭から読んじゃといきおいケツマづいてしまう、と。
これは、受験生が頭が悪いのではなくてですね、単純に慣れの問題なんですな。
じゃあ、抽象的なものに慣れていない…そういう慣れないものが出てきたらどうするか。
こういうときは、

自分の身の回りの具体的な
実例に置き換えて考えてみる

んですね、当てはめて考えてみる、と。
そうすれば理解しやすくなります。
逆にいうと、それをやらなければ絶対に理解できなくなってきます。
それをやるために必要なのは、冒頭に掲げた「2:幅広い知識」ということになってくるわけであります。
幅広い知識があるとですね、いままでの英語の成績が悪くってもですね、記憶力と知識があれば、単語の意味を並べてみると、
「ああ、これは自分が知っている、こういった問題について書かれているんだな」
ということがわかれば、あとは常識と論理的な思考能力を組み合わせて、そして日本語力がさらに組み合わせることができれば、なんと模擬試験の模範解答のような日本語に代えて、「ごまかした」答案を作成することができるようになってくるんですな。
これで点数がとれれば、試験時間が迫っている時なんかは特に頼りになる能力ということになってくるはずであります。

さて、前置きが長くなりましたが、設問を見ていくことにいたしますと…
(A)空所(A)を補うのにもっとも適当な1語を次の中から選び、その記号を記せ。
  (ア)awarded
  (イ)grasped
  (ウ)lost
  (エ)raised
  (オ)stressed
まず、この選択肢に与えられた単語の意味は最低限わかっておかないと話にならないということです。
で、本文中の空所(A)を見ていきますと、
“Well, we had a point system. One point for the time, a second for a smile, and a third for an answer, like‘That's all right’- or even‘you're welcome’when we said thank you. The fourth and most decisive point was ( A ) if he went on to ask our name or anything about us.”
空所(A)の前が「point was ( A )」ときてますから、この「point」の意味が「点数」なのか「(何か共通する)点」なのかどれかということから判断を考えてみなくてはならないところ。
すなわち「点数」であれば(ア)のawarded「与えられる」か(ウ)のlost「失われる」のどちらか一方、これが正解候補となってくるわけですな。
あるいは、「強調点」という意味での「point」であれば(オ)のstressedが正解候補となってくるところであります。
いずれにしてもこの段階で(ア)(ウ)(オ)の3つに絞られてくるということになります。
選択肢が5つあってデタラメに選んだときの正答率は20%ですが、この絞込みでデタラメに選ぶとなると正答率が33%、正答率が上がってきたということになります(^-^)。
さて、その次にどうするか。
「point」の意味を確定するために、しょうがないからこの単語のまわりを読んで行くということなります。
we / had / a point system. // One point / for the time, / a second / for a smile, / and / a third / for an answer, / like /‘That's all right’/ - or / even /‘you're welcome’/ when / we / said / thank you.//
(直読直解)我々は / 持っていた / ポイント制を //(何に対して与えたかっていうと)1点 / 時間に対して / 2番目の点を / ほほ笑みに対して / そして3番目の点を / 答えに対して / like以下のような / 「いいですよ」 / もしくは / 「どういたしまして」 / 我々がありがとうと言った時に //
とあります。
なるほど「ポイント制をとっていた」となってますね。
どんなことにポイント制を採っていたかと言うと、時間に対して、ほほ笑みに対して、ありがとうと言ったらば「いいですよ」とか「どういたしまして」という返事が返ってきた時…とそのポイント制の説明になってますね。
で、次に
The fourth / and / most decisive / point was ( A ) 〜
(直読直解)4番目の点 / すなわち / もっとも決定的な点が(A)〜
となってるんですから、(ア)のawarded「与えられる」が正解となるわけです。
いいですか?
この程度の語学力で、まさに点が「与えられた」わけであります(苦笑)。

では次の問題
(B)空所(B)を補うのにもっとも適当な1語を次の中から選び、それを適当な語形に変化させよ。
  (ア)drive
  (イ)hold
  (ウ)keep
  (エ)take
まずは選択肢に揚げられた動詞の語形がどのように変化するのかを今一度整理しておくべきところですな。
変化するパターンは「過去形」「過去分詞形」「〜ing形」のいずれかということになりますね。
あるいは「to + 動詞の原形」というのも考えられるところであります。
この見通しを立てた上で、空所(B)を見ていくことにいたしましょう。
Most people were ( B ) off guard - some were even a little upset,〜
さあ、ここで中学校1年生の知識となってくるわけでありますが、be動詞と一般動詞とはいっしょに使うことはできませんよね、2つの例外を除いては。
一つはbe動詞+動詞の「〜ing形」とした進行形とするか、もう一つはbe動詞+動詞の「過去分詞形」を持ってきて受動態にするかのどちらかということになってくるんですな。
すると、どの単語かはともかくとして、この段階で語形の変化は「過去分詞形」「〜ing形」のどちらかになるということが割り出せたわけです。
次に、( B ) off guard - some were 〜となってまして、ダッシュが繋がってきていますね。
このダッシュというのは何の意味なのかって言いますと、英語というのは抽象的なことを述べたら、後から必ず具体的な表現が加わってついてくるわけで、このダッシュ以降が具体的に言い換えた表現となってくるわけであります。
すなわち「Most people were ( B ) off guard」を具体的に言い換えたのが
「some were even a little upset」の部分ということになります。
「some were even a little upset」はsomeの後はpeopleが省略でwereときてますからupsetは過去分詞形となるわけで、従って答えに入る単語の語形の変化は「過去分詞形」ということになります(時制の一致)。
さらにボキャブラリーとして「were upset」で「慌てた」という意味になるので、空所(B)に選択肢の単語を代入して「慌てた」という意味になれば良いということになりますね。
そうすると、「off guard」といっしょになることができるのはtakeですね。
すなわち「take off guard」で「不意をつく」というイディオムがあるんです。
したがって、空所(B)に入るのはtakeの過去分詞形である「taken」が正解ということになります。
「不意をつかれる」から「狼狽する・慌てる」…うん、なるほど、これなら話が一致しますでしょ?

さ、次の問題へとまいりましょう。
(C)下線部(C)を日本語に訳せ。
afterは「〜のあとで」という中学校で習った意味ではありません。
多義語の用法を問われています。

(直読直解)‘What's / the kid / after?’//
      目的は何であろうか? / その子の //

「その子の目的は何であろうか?」
…これでは直訳し過ぎなのと、前後の文脈の関係で、 「その子はなにをたくらんでいるのだろうか?」
なんて訳も当てはまるところですね、場合によっては。
ただ、今の段階では本文全体を読んでいるわけではないので(苦笑)、無難な訳を考えておくと減点されなくて済みます(笑)。
「その子のねらいは何だろうか?」
このあたりが適訳でしょうな。

じゃ、次の問題にうつりましょう。
(D)下線部(D)の内容としてもっとも適当なものを次の中から選び、その記号を記せ。
  (ア)さらに深く追求する
  (イ)それ以上何もしない
  (ウ)疑問をそれにぶつける
  (エ)いたずらした子を逃がす
本文は
(D) let it go at that.
…なるほど、これ全部が
「それでおしまいにする」
というイディオムですね。
たしかに「let go〜」で「逃がす」というイディオムもありますけども、これは引っかけですね(笑)。
ところが、4つの選択肢の中ではこの訳に通じるものがないですよね。
出題者の視点から見ると、受験生に強引に意訳を迫っているわけですな(笑)。
なので、直訳さえできれば、すなわち英文の意味さえわかれば日本語の焼くなんてどうでもいい、というような指導の仕方では、今の入試問題には対応ができないということになってくるんですな
つまり、まともな日本語力が要求されるんですね、プロの翻訳家を養成するわけではなくても自然な日本語が書ける能力が要求されるということですね、こういった時に。
なので、「それでおしまいにする」ということから(イ)の「それ以上何もしない」が正解です。

さて次!
(E)空所(E)を補うのにもっとも適当な前置詞1語を記せ。
We were kind ( E ) a challeng,…これは「kind of」で「一種の」というイディオムを問う問題ですね。
of が正解。

さて次!
(F)空所(F)を補うのにもっとも適当な1語を次の中から選び、それを適当な語形に変化させよ。
  (ア)catch
  (イ)give
  (ウ)shake
  (エ)shape
It ( F ) them up.
(ウ)をいれてシェイプアップは引っかけです(爆)。
そうすると「It」がなにを指すかでしょうな。
その前の文章を見てみましょう。
The usual question was‘Are you new here?’and I'd get a kick out of answering,‘Oh, no,sir. I've lived here all my life.’
(直読直解)普通の質問はwas以下であった。 / 「新たにここにいるの?→(意訳:引っ越してきたの?)」 / 〜(中略)〜 / いいえ(sirがついていてずいぶんとていねいな表現) / ずっとここに住んでいたんです。//
なるほど、themはこの会話の相手でしょうな。
「It」はこの質問に対する「回答」でしょうね。
この「回答」が彼らを「空所(F)にさせた」、と。
これでは抽象的すぎてわかりにくいので、この後をちょっと読んで行くことにしましょう。
Most kids, to them, were mean little savages.
(直読直解)たいていの子供は / 彼らにとっては / 意味していた / 卑しい「ガキ」であるということを //
すなわち、たいていの子供は卑しい「ガキ」であると思っていたが、前の文でsirがついたていねいな表現をつかうから「驚いた」んでしょうな。
なので、「驚いた」のいみで「〜up」につながるものを持ってくると正解となります。
すると選択肢から(ウ)shakeが正解ですね。
「shake up」で「ぎくりとさせる」というイディオムですね。
語形は過去形となりますから解答欄には「shook」が入ります。

(G)下線部(G)と同じ意味になるものを次の中から選び、その記号を記せ。
  (ア)came across
  (イ)dated
  (ウ)liked
  (エ)looked after
  (オ)quarreled with
went out with
これはイディオムで「付き合った」ですね。なので(イ)のdatedが正解。

(H)下線部(H)を日本語に訳せ。
(H)“How did it work?”
直訳ですと「どのようにそれが作用したか」となるところですが、今までの設問に答えるためだけに本文を読んだ段階では、この直訳ではよくて減点、最悪0点でしょうな。
なので、このまま解答欄に記入せず、保留ということにしておきましょう。

(I)下線部(I)と同じ意味になるものを次の中から選び、その記号を記せ。
  (ア)I took it on myself
     to persuade her
  (イ)because of my good job
     she consented
  (ウ)it was by no means
     easy to convince her
  (エ)I was engaged in my work
     while I was telling her
まず、下線部(I)を訳してしまいましょう。
(I) I had a job convincing her I really meant it.
(直読直解)私は持っている/苦労を/her〜以下を納得している/彼女を/本気なんだということを
(意訳)「私が本気なんだということを彼女に説得させるのに苦労した」
というところでしょうな。
jobに「苦労」という多義語の用法があります。
これと同じ意味なるのは、(ウ)となりますね。
by no meansで「けっして〜でない」という意味のイディオム。
itはto以下〜をさしていて、したがって説得するのは簡単ではなかったということですね、選択肢の意味は。

(J)下線部(J)の理由としてもっとも適当なものを次の中から選び、その記号を記せ。
  (ア)自分の娘の気まぐれな態度に
     愛想がつきたから
  (イ)ぼくが娘の心をひどく傷付けて
     しまったと心配したから
  (ウ)ぼくのような好青年と交際を
     続けるべきだと思ったから
  (エ)ぼくたちが相談して両親を
     からかったと思ったから
う〜ん、この選択肢の日本語を読んでもなんとも判定のしようがありませんね。
(J) They were furious with her
(直読直解)彼らは怒った/彼女に対して//
彼らって誰だ?
こういうときは、「人」を示す複数形の名詞があるかどうかを探っていって、直前にあるものが「彼ら」に相当することになります。
そうすると、下線部(G)の前に「parents=両親」という名詞が出てきた。
なるほど、両親が彼女を怒ったわけですな。
そうすると(イ)は不正解であることがわかります。
で、残り3つの選択肢から正解を導くわけですが、これはもうしょうがないから少し前から読んでいくことにしましょう。
“Did you ever use the game later?”
“Well, when I was a teen-ager I used to play the game with the parents of the girls I (G) went out with. I'd call the father‘sir,’and I'd stand up when the mother came into the room.”
(H)“How did it work?”
(直読直解→意訳) 「〜してたのか?/あなたは/よく使っていた/ゲームを/あとで//」
→(意訳)「そのゲームを後になってからやったことがあるのか?」
(直読直解)「う〜ん/when以下〜のときに/わたしが/〜であった/ティーンエイジャー/わたしは/やったものだ/ゲームを/with以下〜に対して/両親/女の子の/私が付き合っていた//」
→(意訳)「自分がティーンエイジャーの頃に、付き合ってた彼女の両親に対してそういうゲームを仕掛けたことがあるよ」
(直読直解)「私は/呼んでいた/彼女の父親のことを/‘sir,’付けで/そんでもって/私は/立ち上がったもんだよ/when以下〜のときに/彼女の母親が入ってきた/部屋に//」
→(意訳)「彼女の父親を‘sir,’付けで呼んでみたり、母親が部屋に入ってきたらば立ち上がったもんさ」

この部分を精読したら先ほど保留にしておいた下線部(H)の意訳のしようがわかってきましたね。
直訳は
「どのようにそれが作用したか」
となりますけど、この文脈から判断して
「うまくいったのか」
とでも訳しておけば、満点の回答になるでしょう。

ところでですね、「そういうゲーム」とはいったい何なのか?
これを把握するためには本文の最初と最後の結論の部分を読んでみるしか把握のしようがないですな。
“When I was a kid,”Paul tells me,“we used to play something we called the politeness game.
(直読直解)「私が子供の頃に」/ポールは/言った/私に/「私たちは/遊んでいた/いろいろと/(どんな遊びかって言うと)/私たちが/〜と呼んでいた/礼儀遊びというようなゲーム//
なるほど。
で、礼儀遊びゲームって言うのは、前の設問を回答する時にチラッと読んだ本文の内容から、点数制になっている、なんてことがこのゲームの内容につながってくるわけですね。
となると、子供の頃にやっていたゲームをティーンエイジャーの頃になって自分と付き合っていた彼女の両親に対して仕掛けてみたという話につながるわけですが、これに対して
「うまくいったのか」
と、訊いてみると…
Paul laughs. “I'll tell you. The first time I tried it, the girl was furious. When we were alone, she said,‘Why are you making fun of my parents?’and (I) I had a job convincing her I really meant it. But her parents - wow! From then on I could do no wrong. (J) They were furious with her, she told me, when we split up.”
(直読直解)ポールは/笑う。
「いうよ。//
(直読直解)最初の頃は/わたしは/試した/それを/彼女は/怒った//
→(意訳)最初に試したときは彼女は怒ったなぁ。
(直読直解)自分たちだけになった時に/彼女は言った/「なぜ〜するのか?/あなたは/からかう/わたしの両親を」/そこで/わたしは/苦労した/彼女を説得するのに/私が本気だって言うことを//
→(意訳)二人だけになっときに「なぜウチの両親をからかうのよ」って彼女がくってかかってくるから、自分が本気なんだということを説得するのに苦労したもんだよ。
でも、彼女の両親は(驚いちゃった)わぁ〜おぉ!。
(直読直解)それ以来/私は/する/ない/悪いことを//
→(意訳)悪いことはできなくなってしまった。
(直読直解)彼ら(両親)が/怒った/娘(ポールの彼女)に対して/彼女は/話してくれた/私に/when以下〜のときに/自分たちが/別れた//
→(意訳)彼女は、自分たちが別れた時に両親から怒られた、ということを打ち明けてくれた。
ということになりますから、文脈としてはポールは礼儀遊びを彼女の両親に仕掛けて、自分が礼儀正しいことを彼女の両親に印象づけていたから、別れるということになった時に、どうしてそんな礼儀正しいこと別れてしまうのだと言って彼女は両親から怒られた、という読み解き方になるところでありましょう。
となると選択肢から、(ウ)が正解となります。

では、またお目にかかることにいたしましょう。

タグ:受験英語
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