「フリーライターのキャリアアップ」
早速、御質問を御紹介することにいたしましょう。
御質問(QNo.3099583)
回答 ANo.4
回答者:hankyu8200
一生懸命おやりになっているにもかかわらず実績がなかなか上がらないという、いわゆる「スランプ」といいますのは、本気で物事に取り組まれているプロフェッショナル志向の方々にとっては避けて通れないもの。
御質問の文面はこなれた日本語で読みやすい故に何とも残念な話。
でも、この時の悔しさは必ずバネになって、fudarakuさんが考える「一線」を超えるレベルにまで、スキルを獲得するきっかけとなるんでしょうな。
私が様々なメディアで見聞きした話を総合しますとね、かつては自称「廃刊男」「週刊誌ブローカー」だったといって憚らない勝谷誠彦氏をはじめとした文筆業のプロたちは、20代のフリーライター稼業にあっては、やはりかなり苦労したのとことですが、そのときがあったからこそ工夫に富んだ営業スタイルを確立できたと回顧しているケースが多いようですから。
ところで、御質問の文面はともかくとしまして、他の回答者様への返礼文を拝見しまして、ひとつの共通点が浮かびました。
それは大変申し上げにくくて恐縮なんですが、自己分析もしっかりなさっていて切れ味が鋭くムダのない文体でありながら、実際は
ということにあると思います。
この調子が文章のみならず、営業トークにも出てきてしまってはいないでしょうか。
一般に質問文はボケとツッコミの要領で言質を取ってもらわないと相手が答えようがなくなってくるからこのノリでかまわないでしょうし、web記事系やアングラ・実話誌系も「読者」とのコミュニケーションという視点から相手に言質を取られる文章力というか、そのようなセンスが要求されるんでしょうな。
しかし、fudarakuさんの希望される通常の雑誌記事や書籍執筆となると、読者を相手に「高み」から見下ろすわけではないが、御自身の主張を
受け入れてもらうセンスが要求される。
まして、これに係る営業トークは交渉ですから、言質を取られて相手に首根っこを掴まれてしまったら、トークとしては失敗となってしまうわけですね。
しかも、なまじボケとツッコミの会話としては、うまく成立してしまっているために
ことに気が付きにくい、したがって企画段階までは編集者のウケがよくても受注に結びつかない、すなわち商談成立にならないのではないかと推測できます。
そこで気付けば、相撲で言うところの
から勝ちへと転じる手応えが感じられるはず。
フリーライターという稼業は自営業、となると文章力や企画力のみならず営業力が必要なことは他の回答者様が御指摘の通り。今回の場合は、その中でも特に
技術が必要なんだと思います。
>それではどうやればマトモな実績を増やしてゆくことができるのか。
このあたりは「ヤクザ式」シリーズをはじめとした向谷匡史氏のビジネス本に詳細な回答があると思いますが…ね。
原因を突き詰めてあぶり出し、じっくり課題解決してみてはいかがでしょうか。
御健闘を御祈り申し上げます。
御質問(QNo.3099583)
「フリーライターのキャリアアップ」
質問者:fudarakuさん
はじめまして。これに対する私の回答を以下に記します。
私は現在、都内で副業を持ちながらフリーライター業に就いている25歳です。
完全未経験でこの分野に参入して10ヶ月、駆け出しの割には仕事をもらい、web記事の大量受注でそれなりに儲けたりもしていたのですが…。
現在、壁に当たって悩んでおり、質問いたしました。
というのは、、
・web記事系
・紙媒体では、アングラ・実話誌系
これらの仕事なら、それなりに受注を取れるのですが、それ以上のレベルの仕事がなかなか受注できないのです。
できれば、実績にしにくいweb記事やアングラ雑誌記事ではなく、通常の雑誌記事や書籍執筆の仕事に携わりたいのですが、企画段階までは編集者のウケがよくても、なかなか受注にまで結びつきません。
文章の点では(まだまだ修行中ですが)、私の書いたものは比較的読みやすいと好評なので、原因は他にあると思われます。
そこでお尋ねしたいのですが、ライターとしてあと1ランク上の仕事をするため、なにか良い方法はありませんでしょうか?
・編集
・DTP
・ITリテラシー
・フォト
私はこれらの分野ではどれも素人なので、スキルアップのために養成スクールの受講も検討しておりますが、無駄金はできるだけ使いたくないというのも本音です。
また、事情あってすぐには編プロに転職というわけにもいきません。
なにかいいアドバイスがありましたら、ご教授ください。
よろしくお願いいたします。
(質問者:fudarakuさん)
回答 ANo.4
回答者:hankyu8200
一生懸命おやりになっているにもかかわらず実績がなかなか上がらないという、いわゆる「スランプ」といいますのは、本気で物事に取り組まれているプロフェッショナル志向の方々にとっては避けて通れないもの。
御質問の文面はこなれた日本語で読みやすい故に何とも残念な話。
でも、この時の悔しさは必ずバネになって、fudarakuさんが考える「一線」を超えるレベルにまで、スキルを獲得するきっかけとなるんでしょうな。
私が様々なメディアで見聞きした話を総合しますとね、かつては自称「廃刊男」「週刊誌ブローカー」だったといって憚らない勝谷誠彦氏をはじめとした文筆業のプロたちは、20代のフリーライター稼業にあっては、やはりかなり苦労したのとことですが、そのときがあったからこそ工夫に富んだ営業スタイルを確立できたと回顧しているケースが多いようですから。
ところで、御質問の文面はともかくとしまして、他の回答者様への返礼文を拝見しまして、ひとつの共通点が浮かびました。
それは大変申し上げにくくて恐縮なんですが、自己分析もしっかりなさっていて切れ味が鋭くムダのない文体でありながら、実際は
言質を取られやすい
ということにあると思います。
この調子が文章のみならず、営業トークにも出てきてしまってはいないでしょうか。
一般に質問文はボケとツッコミの要領で言質を取ってもらわないと相手が答えようがなくなってくるからこのノリでかまわないでしょうし、web記事系やアングラ・実話誌系も「読者」とのコミュニケーションという視点から相手に言質を取られる文章力というか、そのようなセンスが要求されるんでしょうな。
しかし、fudarakuさんの希望される通常の雑誌記事や書籍執筆となると、読者を相手に「高み」から見下ろすわけではないが、御自身の主張を
「言質を取られずして」
かつ
「納得して」
かつ
「納得して」
受け入れてもらうセンスが要求される。
まして、これに係る営業トークは交渉ですから、言質を取られて相手に首根っこを掴まれてしまったら、トークとしては失敗となってしまうわけですね。
しかも、なまじボケとツッコミの会話としては、うまく成立してしまっているために
「トークシーンで言質を取られてしまった」
ことに気が付きにくい、したがって企画段階までは編集者のウケがよくても受注に結びつかない、すなわち商談成立にならないのではないかと推測できます。
そこで気付けば、相撲で言うところの
「徳俵に足がかかってからの勝負」
から勝ちへと転じる手応えが感じられるはず。
フリーライターという稼業は自営業、となると文章力や企画力のみならず営業力が必要なことは他の回答者様が御指摘の通り。今回の場合は、その中でも特に
自分の土俵に相手
(例えば今回の場合は編集者)を
引きずり込んで
勝負をつける
(例えば今回の場合は編集者)を
引きずり込んで
勝負をつける
技術が必要なんだと思います。
>それではどうやればマトモな実績を増やしてゆくことができるのか。
このあたりは「ヤクザ式」シリーズをはじめとした向谷匡史氏のビジネス本に詳細な回答があると思いますが…ね。
原因を突き詰めてあぶり出し、じっくり課題解決してみてはいかがでしょうか。
御健闘を御祈り申し上げます。
私も同じように感じました。
無機質な文章 そして味が無いと申しましょうか。
レベルアップを望むなら人間が厚くないと・・・と感じます。
by umiko (2008-03-10 10:11)
こんにちは。
個人的には、無駄金を惜しんでいる時点で、ちょっとホンキじゃないなと思いました。そんなもの、結果論で決まること。やってきたことが間違いであれば、「あ、この出口は正しくなかった」という貴重な「経験」になる。間違えた選択しに×印をつけられるだけ、無駄金でも時間のロスでもないと思うんです。
ホンキだったら時間と金を惜しまないこと。人生の「経験」にひとつも「無駄」など存在しない。それがわかるまでは、ちょっと時間が必要かな、この人……。
by みみちゃん (2008-03-10 11:33)
何が「壁」なのか、よくわかんないですね。。
最近の子、こんな感じなのかなー。。
by いわもっち (2008-03-10 12:40)
ただ文章を書くだけなら同じようなレベルの方はきっとたくさんいらっしゃるんでしょうね。
そういう意味で、やはり興味を引いてもらえる魅力がないことにはその先に進めないんでしょうね~。
きっと、文章力に自信があるから・・・だけではやっていけない世界なのでしょう。
聞いているだけで、私には無理な世界だと思いましたよ(笑)
「言質を取られずして」かつ「納得して」受け入れてもらうセンス
これを手中に入れるのは大変ですよね(^_^;)
by みゅう (2008-03-10 14:31)
私も、仕事でつまづいたり、悩みがあれば、hankyu8200さんに聞いてもらおうかなっ(^_^)と思う、ご回答です☆的確にアドバイスいただる(^^)
by 夢空 (2008-03-10 23:12)
☆SilverMacさん、旅爺さん、てるさん、yukitanさん、たろちぅさん、夢空さん
nice!ONありがとうございます。
のちほどおうかがいさせていただきますね。
by hankyu8200 (2008-03-11 03:03)
☆umikoしゃん
この回答の返礼で質問者が、まさに同じことを書いてました♪
by hankyu8200 (2008-03-11 03:06)
☆みみちゃんさん
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りで、正論ですね。
要領よくやりたい、けどノウハウやプロットの在庫が少なすぎる、というこの質問について、私の直前の回答者の方が、まさにみみちゃんと同様の指摘をされていたのですが、質問者は、やはり真意を掴みかねてましたね。
結局焼き直しなのですが、若い人っていうのは「言葉尻」を取っ捕まえたような(苦笑)質疑応答しかできないことが多い、という私の経験則から、今回のような回答をしてさしあげた次第です。
みみちゃんのおっしゃる視点に気付けば、グーンと伸びていくことだろうと私も思います。
☆いわもっちさん
☆みゅうさん
コメントありがとうございます。
確かにおっしゃる通りなのでしょう。
いわゆる自意識過剰というか、実力がイマイチ伴わないミエ張るくんというか…質問者の文面に表れてますですなあ。
私は、これに加えて、もうちょいと別な視点で見ています。
というのも、この御質問者様の「資質」はどんなレベルなのだろうか、と。
私の恩師がおもしろいエピソードを話してくれたことがあります。
それはこういったレベルがすでに極端に高い人と逆にこれまた極端に低い人は教師から見て教えやすいし吸収がいいが、その間の中間レベル層の人は教えにくいし吸収が悪いことが非常におおい、と。
レベルが高い人間はそもそも理解が早いし、出来が悪い人は「手段がこれしかない」と思って食いつきがいい、という分析なんですな。
ところが中間レベル層の人は、なまじ自己流でやってきてしまっているために、「まとも」なアドバイスも「まとも」であることがわからないんですね。
例えば、このやり方では間違っているから手段を変えた方がいい、と教えても器用に受け入れて方向転換できないケースが多いし、といって自身で話題を縦横無尽に広げたりズームインしてみたりという臨機応変さも持ち合わせていないことから、結局はレベルが上がっていかないのだそうです。
判断力・理解力・思考力の3点で追いついていけないというところなのでしょう。
こういう見方だと今も昔もこれからも、おそらく気付き上手で確固たる「必然」があるかどうかで、今後の伸びしろがいかようにも変わってくる、といえるのかもしれません。
☆夢空さん
これはこれは、お褒めのお言葉に照れてしまいます(照笑)。
私に回答できることがあれば、なんなりと…(って、ほんとかいな)。
のちほどおうかがいさせていただきますね。
by hankyu8200 (2008-03-11 04:08)
んん・・いまどきの若い人ってこういう風なんですかねぇ・・
自分に対する投資ってそんなに安直なものではないとおもうんですけど・・
by Azumino_Kaku (2008-03-11 08:41)
☆Azumino_Kakuさん
するどいご指摘、ありがとうございます。
おっしゃる通りでして、「投下資金」についての利益回収に係る見極めができていないと、今回の御質問者様のような疑問にさいなまれる、ということでしょうな。
by hankyu8200 (2008-03-11 11:56)