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「不登校の生徒を専門に受け持つ家庭教師になりたい。」不具合修正版

ちょいとかわった趣きの進路相談です。
なんか後半の自分の表現に酔ってしまって(苦笑)、冒頭の論旨の矛盾点をきっちり校正できていないことに気付いた次第、反省。
それでは早速質問を見ていくことにいたしましょう。



御質問(QNo.2919536)

「不登校の生徒を専門に受け持つ
家庭教師になりたい。」

質問者:aiko4321さん
22歳、工学部の大学4年生(女)です。

アルバイトで、家庭教師をしています。
就職活動で、数社から内定は頂いているのですが卒業後も、家庭教師の仕事を本業にしていきたいと考えています。
特に、不登校の生徒を専門にみたいんです。
登録制の家庭教師センターだと、そのような例外的な生徒はあまりいないようなので、個人で募集してみようと思います。
職業として、成り立つと思いますか。
収入は、そこまで期待していません。
遣り甲斐を重視したいと思っています。
あと、将来的には、通信制の大学院で臨床心理士の資格を取得する予定です。

ご意見をお聞かせ下さい。


(質問者:aiko4321さん)
この御質問に対する私の回答を以下に記します。

回答 ANo.2
回答者:hankyu8200

着想点がすばらしいと思いますね。
「教育」をカネ儲けの手段とすると失敗するという原理原則を、aiko4321さんはしっかりとわきまえていらっしゃる点で立派です。
ビジネスライクに考える必要はないが、職業として成り立つかどうかは、ビジネスの世界でよく利用されている

「SWOT分析」

を応用することで、教育市場の中で不登校生徒専門の教育システムがどのような立ち位置に立てるかが、明確に分析できます。
カネ儲けをするわけではないにしても、この分析を通して市場調査を施すことで、教育年齢別人口に対する不登校生徒の割合、などといった具体的数字も続々とはじき出せると思います。
一言で不登校といっても実に様々な、それこそ千差万別な理由があっての話なので、その共通点を探っていく着眼点を見極めるためにも、このような根拠のある数字はデータとして種類が多ければ多いほどaiko4321さんの強い見方になってくれることでしょう。
生徒集めは不登校であったなら誰でもいいというのはリスクが大きくなるでしょうね。小中高校生は親御さんの監督下にありますから、親御さんの意向や経済状況によってもニーズが大きく変化するからです。

一般に教師というのは、教育成果の視点で4つのカテゴリーに分類されるといいますね。

  1:デキのいい生徒の成績を
    さらに上げることのできる教師

  2:デキの悪い生徒の成績を飛躍的に伸ばす
    教育技術に長けている教師

  3:1と2の両方を達成して成果が出せる教師

  4:どのレベルの生徒に対しても
    成績が上げられないダメ教師

4は無条件に却下ですね。aiko4321さんの御質問では1も対象から外していらっしゃるわけです。
2のケースは生徒に対して

「ムリなことをさせない」
「ムダなことをさせない」
「イヤなことをさせない」

という視点から考えると様々なノウハウが生まれてくることでしょう。
ただ気をつけるべきは、デキの悪い生徒の話はデキの悪い生徒と同じ高さの目線で聞いてあげないと、

デキのいい人間の視点では
基本的に理解できないことが非常に多い

ということです。
逆に申し上げますと、aiko4321さん御自身が、こう申し上げると大変失礼かと思いますが、かつて一度でも落ちこぼれに転落したことが御有りになれば、落ちこぼれの視線に立てるという意味から大変な救いなんです。
また、例えば小学校高学年から高校まで不登校だった、なんていう場合となりますと最悪小学生レベルの復習から始まるわけですが、2年以内に高卒検定・大検経由で4年生の大学に入りたい、という要望がある場合、指導者側に相当な教育スキルがないと難しいというのが定説です。
もっとも、そんな定説を根底から覆して、逆転満塁ホームランをかっ飛ばすがごとく学歴コンプレックスを克服し、社会人として活躍している人間を送り出している有能な教師がいるのは事実です。
このような成果としての事実をひとつひとつ築き上げて、社会的に認知されれば、閉鎖的といわれる教育界にあっては市場性を向上させることができるものと思われます。

まともな学生生活を送ってきた人であれ、不登校生とであった人であれ、社会で貢献できる人間としてなくてはならないのは

制限期間内に指示されたことを
こなす能力があるかどうか

効率改善、利潤追求に係る
問題解決能力があるかどうか

といえまして、これが重要な尺度なわけです。高卒認定(大検)・大学入試・就職試験・昇格考査などは全てこの尺度を測って成績成果が残せた人だけが生き残っていく、という事実が歴然とあるわけです。
不登校の生徒さんが不登校専門の教育施設の門をたたくのは、この事実に対して再度挑戦したいというニーズが最低限あってのことですので、これを見失うことなくニーズに応えていかれることを願ってやまないところであります。

少子高齢化の時代の流れにあって、残念ながら様々な事情で不登校になった生徒たちを、社会に貢献できて独立して食べていける人間に仕立てていこうとするaiko4321さんのような方々の意志は、政治的意味合いは除外して、日本という国が末永く繁栄するために必要不可欠です。

御健闘をお祈り申し上げます。



この回答に対する御質問者様の返礼文はこちら。




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タグ:不登校 進路
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